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大修館書店が教科書採択14高校に教材無償提供

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大修館書店が教科書採択14高校に教材無償提供

記者会見で陳謝する大修館書店の鈴木一行社長(手前)ら=10日午後、文科省 記者会見で陳謝する大修館書店の鈴木一行社長(手前)ら=10日午後、文科省

 中学と高校の教科書を発行する「大修館書店」(東京都)が今年3~4月、自社の英語教科書を採択した5都県の公私立高校計14校に無償で教材を提供していたことが10日、分かった。採択関係者への金品の提供は業界の自主ルールで禁じられており、同社の鈴木一行社長は同日に記者会見を開き、「国民に深くおわびする」と陳謝。2月に就任した業界団体「教科書協会」の会長職を今月中に辞任する考えを示した。

 同社によると、都内の営業担当者3人が茨城、埼玉、東京、神奈川、新潟の5都県の公立11校と私立3校に自社の英語問題集(1冊290円)を計約1500冊配った。いずれも昨夏に同社の教科書を採択し、うち3校は別会社版から同社版に切り替えた。3人は今後の便宜を期待する意図はなかったという。

 文部科学省は平成29年度の高校教科書を発行する39者(個人を含む)に対しても調査を要請する方針。8月末までの報告を求める。

 また、小中学校向け教科書の発行会社が検定中の教科書を教員らに見せ謝礼を渡していた問題で、公正取引委員会は10日、採択の公正性を妨げる独禁法違反(不当な顧客誘引)に当たる恐れがあるとして、9社に警告を出す方針を固めた。違反を認定して再発防止を求める排除措置命令は見送るとみられる。

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