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OPEC、生産目標に合意できず 原油価格下落

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OPEC、生産目標に合意できず 原油価格下落

2日、ウィーンでOPECの定時総会後に記者会見するバドリ事務局長(右)ら(ロイター) 2日、ウィーンでOPECの定時総会後に記者会見するバドリ事務局長(右)ら(ロイター)

 【ベルリン=宮下日出男】石油輸出国機構(OPEC)は2日、ウィーンで定時総会を開き、生産目標の再設定や増産の凍結に向け協議した。盟主のサウジアラビアと経済制裁解除で増産を進めるイランの対立が続き、全会一致は困難として合意を見送った。

 声明では「加盟国が安定して均衡のとれた原油市場のため責任を持つことを確認した」と盛り込まれた。

 バドリ事務局長は総会後、「(生産目標の)数字を出すのは非常に困難だ」と述べた。また、増産凍結の機運が低下していたことを念頭に「現在の生産量を市場は受け入れている」とも強調した。

 OPECは昨年12月の前回総会で全体で日量3千万バレルの生産目標を棚上げしたが、欧米メディアによると、サウジなどは一段の価格上昇のため、今回、生産目標の再設定を模索。上限として現行水準の3250万バレル程度を想定していた。

 一方、1月の制裁解除後に増産に乗り出したイランは4月の生産量を解除前から22%増の日量356万バレルに戻したが、制裁発動前と同水準の400万バレルを目指し、全体目標に反対。加盟国別の目標設定を求めた。

 原油市場ではOPECが生産目標の設定に失敗し、需給悪化懸念が再燃するとの見方が広がっている。2日午前のニューヨーク市場で原油先物相場は急落、指標の米国産標準油種(WTI)7月渡しは一時、1バレル=47ドル台をつけ、前日終値から1ドル以上下げた。

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