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【科学】ダイオウグソクムシの新種化石に命名

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【科学】
ダイオウグソクムシの新種化石に命名

新種と判明したダイオウグソクムシの化石(千葉県立中央博物館提供) 新種と判明したダイオウグソクムシの化石(千葉県立中央博物館提供)

 千葉県鴨川市小湊(こみなと)付近の海岸で発見されたダイオウグソクムシの化石が新種だったことを同県立中央博物館などのチームが突き止め「コミナトダイオウグソクムシ」と命名した。ダイオウグソクムシの新種が化石から見つかったのは世界初という。

 ダイオウグソクムシは体長40センチ以上に育つ世界最大のワラジムシ目の甲殻類。熱帯や温帯の水深200~1000メートルの海底にすむが、現在の日本近海にはいない。

 化石は約800万年前の地層から十数年前に見つかった。脱皮した殻の後ろ半分で全長は24センチ以上と推測される。尾部の形やとげの数などから新種と判断した。

 同館は埼玉県東松山市で出土した化石も調査。約1250万年前に海域だった地層で見つかったことから、世界最古のダイオウグソクムシ化石と結論づけた。これまでは300万~400万年前が最古だった。

 加藤久佳(ひさよし)主任上席研究員は「進化や分布の過程を探る重要な手掛かりになる」と話している。

 ダイオウグソクムシは水族館などで人気だが、生態は謎に包まれ、近年は三重県の鳥羽水族館の飼育個体が5年1カ月も絶食を続けたことが話題になった。

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