産経ニュース

“平和の使者”ゾウの「はな子」死ぬ 国内最高齢「日本一愛され…」

ライフ ライフ

記事詳細

更新


“平和の使者”ゾウの「はな子」死ぬ 国内最高齢「日本一愛され…」

国内最高齢のゾウの「はな子」=2015年4月、東京都武蔵野市の井の頭自然文化園(大西正純撮影) 国内最高齢のゾウの「はな子」=2015年4月、東京都武蔵野市の井の頭自然文化園(大西正純撮影)

 戦後まもなく来日し、井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)で飼育されていた国内最高齢のアジアゾウ「はな子」(雌)が26日、死んだ。69歳だった。

 園によると、同日朝、ゾウ舎内で、横たわっているのを飼育員が発見。20人以上で介抱したが、午後3時ごろ、そのまま息を引き取った。老衰とみられる。

 同園の永井清園長は「日本一愛されたゾウだったと思う。もう少し生きさせてあげたかった」と話した。

 はな子は昭和24年にタイから訪れた戦後初のゾウで、29年から同園で飼育された。戦時中におりから逃げるのを恐れ、猛獣処分された上野動物園のゾウ「花子」にちなんで名付けられ、“平和の使者”として多くの人に愛された。

 30年代に飼育員ら2人を死なせる事故を起こし、一時は鎖につながれたこともあった。その後の飼育員との交流を通じて、人間不信から脱するエピソードは本やドラマにもなった。

 今年1月1日に69歳を迎え、国内で飼育されるゾウの長寿記録を更新したが、3月に体調不良で、長寿を祝うイベントを中止して以降、食べるエサの量が減っていた。

「ライフ」のランキング