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「ブータン展」幸せの国から豊かな文化 上野の森美術館

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「ブータン展」幸せの国から豊かな文化 上野の森美術館

ブータンの伝統的な女性の衣装は精緻な幾何学模様が美しい(寺河内美奈撮影) ブータンの伝統的な女性の衣装は精緻な幾何学模様が美しい(寺河内美奈撮影)

 ヒマラヤ山脈の南に位置し、人口約75万人の小国ブータン王国。仏像から民族衣装まで幅広く紹介した「ブータン~しあわせに生きるためのヒント」展(フジテレビ、産経新聞社など主催)が、東京の上野の森美術館で開かれている。展示品からは信仰心に根ざした「幸せの国」の豊かな文化が見えてくる。(渋沢和彦)

 2005年の調査で「幸せ」と回答した人が97パーセントを占めるブータン。約8割はチベット系住民だが、少数民族も多く存在する多民族国家だ。多くの国民が信仰する仏教は、7世紀にチベットから伝わり定着した。当時の仏像「コンツェデモ 坐像」は、飾り気のない素朴な姿が印象的。土着の12山神の一人だったコンツェデモは、仏教が伝来すると、その教えを守る護法神となった。人々を病から守るとされ、左手には病を封じ込める袋を持っている。詳しいことは分かっていないが、体にわずかに彩色の跡が残っていることから、かつては全身が金色に輝いていたと推測されている。

 20世紀の「グル・ダクポ 立像」は、チベット密教の祖、パドマサンバヴァが怒りの形相で現れた姿だ。トラの皮の腰巻きに蛇の首飾り。たくましい足で欲と怒りを擬人化した人を踏みつぶす。怒った顔は、道を踏み外した人を正しい道に導き、心の中にある煩悩を気付かせる。

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