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「『水素水』はかつてブームを巻き起こした『あの水』と同じだった」…産経ニュース記事に日本医科大の太田成男教授が反論

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「『水素水』はかつてブームを巻き起こした『あの水』と同じだった」…産経ニュース記事に日本医科大の太田成男教授が反論

太田成男・日本医科大教授 太田成男・日本医科大教授

 「活性水素水は、ニセ科学である。」という結論については私も異論はない。一方、分子状水素の医学的研究は、着々と正統的科学のプロセスを踏みながら進んでいる。

3. 根拠に基づかないコメント

 「『高濃度の水素といっているが、それでも水素濃度が低過ぎる。飲んだ水素は胃の中で消えてしまうだろう。仮に、水素が血流に乗って体の組織に到達したとして、それがどのような作用を発揮して疾病治療につながるかの説明がない』とし、『水素には何かの効果があるかもしれない。しかし、市販の水素水に効果があるかと言われれば、ゼロだろう』と手厳しい。」というコメントを掲載している。

 「濃度が低すぎる」というのは何をもって低すぎると言っているのか根拠がなく、「どのような作用かの説明がない」というのは、そのコメントした方が知らないだけだと推察する。もし、知っていたらこのようなコメントはでないはずだ。

 なお、多くの臨床研究では市販品の水素水や水素発生装置が使用されており、有意な結果をだしており、「市販の水素水に効果があるかと言われれば、ゼロだろう」というコメントは明らかに間違いである。

 ただし、分子状水素(H2)がほ乳類細胞で何ら効果を発揮しえないというのは、私たちが論文を発表した2007年以前では常識であり、その古い常識に基づけば、「水素水には効果があるはずはない。」ということになる。10年前の常識だけで話をしては、科学の発展と進歩はない。別の言い方をすれば、このような長年の常識を覆した研究をしたのであり、未来における研究成果の恩恵は計り知れないと自負している。

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