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【健康カフェ(35)】「夜に何回もトイレに起きるのがつらい…」 生活習慣見直しで回数減少も

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【健康カフェ(35)】
「夜に何回もトイレに起きるのがつらい…」 生活習慣見直しで回数減少も

 「先生の専門ではありませんが…」と前置きしたうえで、「夜に何回もトイレに起きるのがつらいんです」と打ち明ける患者さんが結構います。中には頻繁にトイレに起きることで快眠できず、大きなストレスを感じている方もいます。

 糖尿病と高血圧のため通院している70代前半の男性が先日、そんな悩みを打ち明けてくれました。もう何年も前から夜中に少なくとも3回はトイレに起きるといいます。泌尿器科を受診し検査したものの特に異常はなく、もらった薬を飲んでも良くならないのでやめてしまったそうです。

 夜間、排尿のために起きなければならない症状を夜間頻尿といい、加齢とともに回数が増えていきます。夜間頻尿は、慢性的な睡眠不足を引き起こし、日中の眠気で日常生活に大きな支障をきたします。高齢者では暗い中、トイレに行くことで転倒によるけがや骨折の危険が増えます。これらは寝たきりの原因になることがあるだけに、要注意です。また、鬱病や認知機能の低下と関係しているとの報告もあります。

 夜間に頻尿となる原因はいろいろですが、年配者で多いのは夜間の尿量が増えることです。本来、尿は日中に多く作られますが、年をとって心臓や腎臓の働きが低下すると、夜間に尿量が多くなってくるのです。また、高齢者は喉の渇きを感じにくくなることから、喉の渇きに関係なく水分を取るように勧められていますが、このことが逆に過剰な水分摂取になっているケースも見受けられます。さらに高血圧や心臓病などの薬の影響で夜間に多尿となる場合もあります。

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