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一力遼七段、早稲田の杜へ 「文碁両道」まっしぐら

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一力遼七段、早稲田の杜へ 「文碁両道」まっしぐら

プロの囲碁七段で大学進学した一力遼(いちりき・りょう)さん プロの囲碁七段で大学進学した一力遼(いちりき・りょう)さん

 若手のエースとして活躍する囲碁の一力遼七段(18)が今春、早稲田大社会科学部に入学した。大学在学中や卒業後にアマからプロに転じる棋士は多いが、プロとして活躍中の棋士が大学進学するのは「数えるほど」(日本棋院)という。

 「大学で学び、さまざまな人と交流することで、価値観を広げたい」

 5歳で囲碁を始め、13歳でプロ入りした。16歳9カ月での棋聖戦リーグ入り、17歳3カ月での新人王獲得は、ともに最年少記録だ。昨年は日中韓による世界囲碁最強戦で3連勝。囲碁界期待の逸材だけに、進学せず囲碁に専念すれば、という声もあった。

 しかし「年上の人と接することが多い囲碁界と違い、大学では同世代と付き合える。生活も規則正しく、碁にプラスになる」と迷わず“文碁両道”の貫徹を決めた。学部は政治やメディア論など幅広い領域を対象にした社会科学部を選んだ。

 毎週木曜日は対局、その他の日も授業が終わると日本棋院に通って腕を磨く。授業は週11コマ。5コマの日もある。「授業が難しく、両立は大変そう。でも自分で決めた道なので」

 自らを「おとなしい性格」と言う。はにかむ姿は控えめで礼儀正しい大学生だが、対局では一変する。鋭い目つき。強くぶれのない攻め。「気持ちの切り替えは得意。課題は集中力を途切れさせないこと」と冷静に分析する。

 目標は七冠を達成した井山裕太十段。「圧倒的な存在。早くタイトル戦で対戦できるようになりたい」

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