産経ニュース

【健康カフェ(34)】過敏性腸症候群 ストレス引き金で下痢や便秘

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【健康カフェ(34)】
過敏性腸症候群 ストレス引き金で下痢や便秘

 高血圧で通院する30代後半の男性が、おなかの不調を訴えました。聞くと、ここ3カ月ほど腹痛と下痢が続いていて胸やけもひどく、体重も2キロ減ったそうです。おなかの痛みは仕事中に突然起こり、トイレに行くと良くなります。3カ月前に何かあったのかたずねたところ、職場の異動があり、ストレスで夜も眠れない日が増えたそうです。話すうちに、「受験や就職などストレスがかかるときには腹痛と下痢が続いていた」と打ち明けてくれました。

 このような症状を起こす病気に「過敏性腸症候群(IBS)」があります。腹痛を伴う下痢や便秘、もしくはその両方が続くのが主な症状ですが、検査をしてもがんや潰瘍など原因となる異常はみつかりません。人口の15%程度にみられ、このうち4割が下痢が多いタイプです。

 IBSの原因ははっきりと分かっていませんが、不安や緊張などのストレスが引き金になって、中枢・末梢神経系や消化管ホルモンの調節がうまくいかなくなり、小腸や大腸の運動がスムーズに行われなくなったり、消化管が過敏になったりするためと考えられています。胃腸はもともとストレスをはじめとする精神的な刺激に敏感な臓器で、ストレスの影響を受けやすいのです。

続きを読む

「ライフ」のランキング