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【健康カフェ(32)】高齢者虐待 兆候に気付いたら通報を

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【健康カフェ(32)】
高齢者虐待 兆候に気付いたら通報を

 地域包括支援センターでは、社会福祉士や保健師、ケアマネジャーらが、家庭での介護や生活全般にわたる相談から、日常の生活支援、介護・福祉サービスの調整まで、高齢者が地域で暮らすための手助けをしてくれます。介護の手が足りず、家族の負担が大きくなっている場合には、ヘルパーや施設の利用を手配したり、身内で他にも手を貸してくれそうな人を探したりといったことを行います。

 例にあげた女性の場合、息子夫婦は自分たち家族のことで手いっぱいでしたが、一人息子ということもあり、他に助けを頼める人がいない状況でした。そこで、ヘルパーの利用とデイケアへの通所という形で介護の負担を減らし、家族だけでなく他人の目も届くようにしました。女性は食事や入浴介助をしてもらえるようになり、最近は認知症の症状も落ち着いています。

 病院の医師や看護師などのスタッフは、診療時などに高齢者が虐待されている兆候を目にする可能性が高いため、見逃さないよう注意しています。ただ、医療スタッフの気付きだけでは限界があります。助けが必要な高齢者をみかけたときは、おせっかいと思わずに、自治体の担当者らに連絡するようにしましょう。(北原ライフサポートクリニック内科医 下島和弥)

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