産経ニュース

【健康カフェ(32)】高齢者虐待 兆候に気付いたら通報を

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【健康カフェ(32)】
高齢者虐待 兆候に気付いたら通報を

 高血圧などの治療のために通っている70代後半の女性がいました。7年前に脳梗塞になったのですが、後遺症はほとんどなく、いつも笑顔で元気な方でした。しかし、2年ほど前から認知症の症状が出始め、通院に息子夫婦が付き添うようになりました。

 女性は1人暮らしで、息子夫婦は隣の家に住んでいますが、食事は1日1回のみ、服装や体の臭いなどから放置されている印象を受けました。息子さんに「独力で生活するのは難しい状態なので手を貸してあげてください」と説明しても状況は悪化するばかり。そこで、「介護は身内だけで抱えなくてよいのですよ」とお話しし、地域包括支援センターの助けを借りることにしました。息子夫婦に虐待の意識はありませんが、「食事を与えない」「清潔にしない」「放置する」などは介護を放棄した行為で、高齢者虐待といえます。

 平成18年に高齢者虐待防止法が施行され、高齢者を虐待から守ることが明言されています。具体的には、虐待が疑われる高齢者を発見した場合には市町村へ通報するよう求められており、地域包括支援センターが中心となって保護や介入を行うことになります。

「ライフ」のランキング