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森鴎外記念館 妹、妻、娘2人の「文学」に焦点

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森鴎外記念館 妹、妻、娘2人の「文学」に焦点

明治43年に発表された森志げの「あだ花」とその収録本 明治43年に発表された森志げの「あだ花」とその収録本

 森鴎外の妹、妻、2人の娘の文学作品などを展示した特別展「私がわたしであること 森家の女性たち」が東京都文京区の区立森鴎外記念館で開かれている。今年は鴎外の妹、小金井喜美子の没後60年、妻の森志げの没後80年。森本美穂副館長は「これまでは鴎外をめぐる女性たちとして取り上げられることが多かったが、文学を通じて自分らしく生きた4人に焦点を当てた」と話す。

 喜美子は19歳でドーデの『星』を翻訳したのを皮切りに小説家や歌人として文学に関わりつつ良き妻、良き母としての一生を送った。一方、志げが小説家として活動したのは29歳から32歳までの3年間。長女の森茉莉と、次女の小堀杏奴(あんぬ)はともに随筆家、小説家として活躍した。展示室では自筆原稿などのほか、4人が大切にした「好きなもの」を紹介。鴎外からプレゼントされた茉莉のネックレスや画家を目指した杏奴のスケッチブック、志げが好んで服用した香りの広がる整腸剤など、それぞれの美的感覚が伝わってくる。

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