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【聞きたい。】『神の値段』で「このミス」受賞の一色さゆりさん 「実は家で小説書いているのがいい」

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『神の値段』で「このミス」受賞の一色さゆりさん 「実は家で小説書いているのがいい」

一色さゆりさん 一色さゆりさん

 「受賞の知らせをいただいたときはそれ以上にプレッシャーを感じ、物書きとして生きていきたいと気合を新たにしました」

 本著は『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞作。美術業界を舞台にした美術ミステリーで、「業界描写が実に読ませる」などと評価を得た。

 ギャラリーのオーナー、永井唯子が謎の死を遂げる。アシスタントの佐和子は人前に姿を見せない現代美術家、川田無名(むめい)を追い、死の真相を探る。

 書くヒントとなったのは、現代美術家、河原温(かわらおん)の訃報だった。河原は「時間」や「存在」をテーマにした観念的な作品で世界的に知られたが平成26年に死去した。公式の場に姿を見せず、昭和40年を最後にメディアからインタビューを受けたことがなく、実像が謎に包まれていた。

 「一部の人はすでに死んでいたのではないかと思っていた。しかし、死んだのにまだ生きているのではないかという疑惑があり、訃報は驚きだった」

 本書の重要人物の川田もメディアの前に姿を見せることはない。生きているのか死んでいるのか、どのように制作しているかも謎で、実在した河原とだぶってしまう。

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