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【微に入り細に入り】再興性害虫「トコジラミ」に注意!

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【微に入り細に入り】
再興性害虫「トコジラミ」に注意!

トコジラミ(俗称・ナンキンムシ)の成虫。カメムシ目(セミ、アメンボ、カメムシ)の仲間 トコジラミ(俗称・ナンキンムシ)の成虫。カメムシ目(セミ、アメンボ、カメムシ)の仲間

 かつて流行していた刺咬害(しこうがい)などを引き起こす昆虫が再び現れた場合は「再興性衛生害虫」と呼ばれます。その一例で、最近よく耳にするのがトコジラミ(俗称・ナンキンムシ)です。

 トコジラミは殺虫剤が普及し、全国的な駆除が行われたため、日本では昭和40年代以降、ほとんど見られなくなりました。ところが、十数年前から再び保健所への問い合わせや、刺されて皮膚科を受診するケースが増え始めました。

 なぜトコジラミが再び増えたのでしょうか? 推察される理由の一つは、海外からの旅行者の急増です。海外からの旅行者の手荷物とともにホテルや旅館に持ち込まれ、静かに増殖して定住。そのホテルや旅館に宿泊した客が、手荷物などに入り込んだトコジラミを、自宅へ持ち帰ってしまうという流れです。

 トコジラミは、「シラミ」という名前から、カジリムシ目ヒトジラミ科に属するアタマジラミ、コロモジラミ、ケジラミと混同されますが、実は、カメムシ目(セミ、アメンボ、カメムシ)の仲間です。翅(はね)は退化しているため飛べません。トコジラミの名前は、寝床にいるシラミ、英名のbed bug(ベッド虫)に由来します。その名の通り、昼間は暗くて狭い隙間に潜んでいます。ベッドやマット、ソファ、畳などの隙間や裏側に潜み、暗くなるとはい出して、人の呼気に含まれる炭酸ガスを感知。就寝中の人から吸血します。一度に大量の血液を吸うため、吸血時間が10~20分に及ぶこともまれではありません。

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