産経ニュース

米で発見、若き雪舟の水墨画

ライフ ライフ

記事詳細

更新


米で発見、若き雪舟の水墨画

雪舟が若いころ名乗っていたとされる雅号「拙宗」として描いた「芦葉達磨図」(室町時代・15世紀、米国スミス・カレッジ美術館蔵) 雪舟が若いころ名乗っていたとされる雅号「拙宗」として描いた「芦葉達磨図」(室町時代・15世紀、米国スミス・カレッジ美術館蔵)

 室町時代の画僧、雪舟の若いころの水墨画で、長く所在不明となっていた「芦葉達磨図」が、米国の美術館に保管されていたことが分かった。雪舟の作品はこれまでに50点前後しか確認されておらず、貴重な作品だという。京都で修復され、東京の根津美術館で5月26日から7月10日まで開催される「若き日の雪舟」展で公開される。

 水墨画は掛け軸で、縦104・4センチ、横37・2センチ。アシの葉に乗って中国の長江を渡る達磨の姿が描かれている。右下には雪舟が30代後半まで名乗っていたとされる雅号「拙宗」の印が押され、上部には山口にいた曹洞宗の僧、竺心慶仙の漢詩文が書かれている。

 2008年に米マサチューセッツ州のスミス・カレッジ美術館に個人のコレクターから寄贈された後、約5年前に雪舟研究者の島尾新・学習院大教授が確認し、真筆と判断した。島尾教授によると、東京国立博物館に同じ画の模本が所蔵されており、水墨画はその原本とみられるという。島尾教授は「原本の存在自体は知られていたが、やっと見つかった。若き雪舟の息遣いが感じられる画だ」と話している。

「ライフ」のランキング