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【旬】みずみずしい春の味覚タケノコを食す 甘みと苦みが同居…刺し身にしても楽しめる

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【旬】
みずみずしい春の味覚タケノコを食す 甘みと苦みが同居…刺し身にしても楽しめる

地中から芽を出したタケノコ=3月26日、千葉県大多喜町の山口農園 地中から芽を出したタケノコ=3月26日、千葉県大多喜町の山口農園

 最古の歴史書「古事記」に登場するほど、古くから日本の食卓を彩ってきたタケノコ。春の代表的な味覚を探しに、苦みの少ない良質なタケノコの産地として知られる千葉県大多喜町を訪ねた。(文・戸谷真美)

                   

 粘土質の土壌

 大多喜町は房総半島のほぼ中央、全体の約70%が森林という山間の町だ。「ここは土がいい。粒子の細かい粘土質の土壌が、えぐみのないタケノコを育てるんですよ」

 同町平沢地区で10代以上続く農家、山口農園の主人、山口勝示さん(60)が、竹林を歩きながら教えてくれた。同地区は酸性白土と呼ばれる粘土質の土壌。代表的な食用タケノコであるモウソウチクが同町に初めて植えられたのは、江戸時代だという。

 3月下旬、約8ヘクタールの竹林では、少しずつタケノコが出始める。山口さんの長男、宏(ひろむ)さん(24)が、「ほら、ここです」と指さした地面をよく見ると、芽先の部分が数センチほどのぞいていた。山口さんは「4月下旬の最盛期には、掘っていると根元から水分が出てくるほどみずみずしいです」と笑った。

 シンプルに味わう

 同町産のタケノコは「白タケノコ」と呼ばれるほど実の色が白く、あく抜きなしで食べられる。刺し身、煮物、炊き込みご飯…。素朴だが、独特の食感と甘み、そしてかすかな苦みに春を感じる。

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