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【書評】『思索の淵にて 詩と哲学のデュオ』茨木のり子、長谷川宏著

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【書評】
『思索の淵にて 詩と哲学のデュオ』茨木のり子、長谷川宏著

『思索の淵にて詩と哲学のデュオ』茨木のり子、長谷川宏著(河出文庫・740円+税) 『思索の淵にて詩と哲学のデュオ』茨木のり子、長谷川宏著(河出文庫・740円+税)

 硬質で深い響きをたたえた著作である。茨木のり子の凛(りん)とした詩28篇(へん)に、ヘーゲル研究で知られる在野の哲学者、長谷川宏が散文で応える。

 たとえば、茨木の代名詞ともいえる「わたしが一番きれいだったとき」に長谷川はこう応答する。《若い一女性が、ふしあわせでも、とんちんかんでも、さびしくてもとにかく生きたい、生きつづけたい、という強い意志をもちつづけるとき、死と破壊への道を突きすすむ戦争の残虐さがくっきりと浮かびあがる》。読む者は、極上のデュオに酔いながら、深い思索に向かうことになるだろう。(河出文庫・740円+税)

  

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