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「お布施の値段」はいくらくらいなのか ネット依頼だと半額から3分の1になる

何となく心積もりをしていても、いざとなると戸惑ってしまう葬儀の際の出費。特に、「お気持ち」で僧侶に渡すお布施には基準がなく、お布施の額が大きいと葬儀費用全体が跳ね上がることになる。そこで、「お布施の値段」について考えてみる。
◆読経料と戒名料
葬儀の際のお布施は大きく、「読経料」と「戒名料」に分けられる。僧侶に渡すときには、それが読経料なのか、戒名料なのか、あるいは両方含めた額なのかを確認しておかないと、あとで「読経料が払われていない」といったトラブルになる可能性もある。
最近では、多少分かりやすくするために、「読経料と戒名料を合わせた金額」をお布施、あるいは「寺院費」と呼ぶことが多いようだ。
お布施は葬儀社が提示する葬儀費用の見積もりには含まれていないことが一般的。建前としては、商取引ではなくて、気持ちを表す宗教行為とされているからだ。だから金額は遺族と僧侶が話し合って、あるいは阿吽(あうん)の呼吸で決めることになる。