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メタボに生薬甘草…内臓脂肪の炎症・線維化抑える効能 富山大などグループ

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メタボに生薬甘草…内臓脂肪の炎症・線維化抑える効能 富山大などグループ

 漢方薬に使われる生薬甘草の成分が、メタボリック症候群や糖尿病の原因となる内臓脂肪の炎症、線維化を抑えることを、富山大などの研究グループがマウスによる実験で突き止めた。英科学誌電子版に15日、発表した。治療薬の開発につながる可能性があるという。

 研究グループによると、肥満が進むと、内臓脂肪の中の脂肪細胞と白血球の一種「マクロファージ」の働きで、内臓脂肪が炎症を起こし線維化する。炎症が起きるとインスリンの働きが悪くなり糖尿病の要因となる。また線維化により内臓に脂肪が蓄積し、メタボリック症候群や脂肪肝の原因となるという。

 研究グループは20週にわたり、高脂肪食のみ、高脂肪食と甘草に含まれるイソリクイリチゲニン(ILG)を与えるマウスに分けて実験。高脂肪食だけでは内臓脂肪の線維化がみられたが、ILGを与えたマウスは線維化が抑えられた。試験管での培養実験で、マウスの脂肪細胞の炎症がILGにより抑制されることも確認した。

 富山大大学院医学薬学研究部の長井良憲客員准教授は「線維化を抑える詳しい仕組みを明らかにし、体への負担の少ない治療薬の開発につなげたい」と話した。

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