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【探訪】佐渡、冬のトキ 自然児ペアの2世に期待

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佐渡、冬のトキ 自然児ペアの2世に期待

灰黒色の生殖羽に変化した自然界生まれの4歳雄(左)。右の個体は足輪がなく年齢、性別とも不明。佐渡のトキの約3割は自然界生まれだ=2月16日(大山文兄撮影) 灰黒色の生殖羽に変化した自然界生まれの4歳雄(左)。右の個体は足輪がなく年齢、性別とも不明。佐渡のトキの約3割は自然界生まれだ=2月16日(大山文兄撮影)

 佐渡島(新潟県佐渡市)で野生復帰を目指すトキが、平成20年に初めて放鳥されて8度目の繁殖期を迎え、例年にない注目を集めている。一昨年、自然界で巣立った31羽のうち約20羽が繁殖に加わり、両親とも自然界生まれのトキによる2世誕生が期待されているからだ。

 昨年初めて雄雌とも自然界生まれのペア2組が誕生したが、いずれも途中で抱卵を放棄した。新潟大学の永田尚志教授(保全生態学)は「繁殖1年目による経験不足」とみるが、これまで繁殖に失敗した原因の約半数は未解明。「理由が分からなければ対策もとれない」(永田教授)ため、巣の観察強化は喫緊の課題になっている。

 だが、最も難しいのは巣の発見だ。モニタリングチームは、過去に営巣した場所を中心に探索する。今期は昨年より約20組多い60組近いペアの誕生が予想されている。多くの場合、新しいペアは新たな場所に営巣するため発見は難しい。目撃情報と繁殖期特有の鳴き声だけが頼りだ。

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