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海底のクジラ骨に新種生物 海洋機構、ブラジル沖で発見

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海底のクジラ骨に新種生物 海洋機構、ブラジル沖で発見

(海洋研究開発機構提供) (海洋研究開発機構提供)

 南米ブラジル沖の大西洋で、水深約4200メートルの海底に沈んだクジラの骨に、ほとんどが新種とみられるゴカイやエビなどの多様な生物がすみ着いているのを発見したと、海洋研究開発機構などの国際チームが英科学誌電子版に発表した。深海底にすむ生物が生息域を広げる仕組みを知る手掛かりになるという。

 チームは、2013年4月にサンパウロ海嶺を有人潜水調査船「しんかい6500」で調べ、海底にクロミンククジラの背骨を発見。近くにゴカイやエビ、巻き貝など約40種類の生物を確認した。クジラの死骸が分解されたときに発生する硫化水素を、栄養分として利用する独特の生態系が形成されていた。

 今回発見した生物の群れは、米カリフォルニア州沖の太平洋の海底で見つかったクジラの骨にすむ群れと似ていた。同機構の藤原義弘分野長代理(海洋生物学)は「海底の生物がクジラの死骸を足場として、飛び石のように生息域を広げるという説を支持する成果だ」と話している。

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