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志賀直哉の書簡など寄贈 約1万2千点が日本近代文学館に

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志賀直哉の書簡など寄贈 約1万2千点が日本近代文学館に

志賀直哉が叔父の直方にあてた未投函書簡=4日、東京都目黒区の日本近代文学館(磨井慎吾撮影) 志賀直哉が叔父の直方にあてた未投函書簡=4日、東京都目黒区の日本近代文学館(磨井慎吾撮影)

 「暗夜行路」「城の崎にて」などの小説で知られる志賀直哉(1883~1971年)の原稿や書簡、写真など約1万2千点が遺族から日本近代文学館(東京都目黒区)に寄贈され、4日に報道陣に一部が公開された。同館は「寄贈資料を活用した新しい研究が生まれてくるのでは」と期待を寄せている。

 寄贈品の中で、大正3(1914)年12月1日の日付がある叔父あての未投函(とうかん)書簡は初公開。父の家からの離籍をめぐって「父上は子として親に無断で結婚するとは如何なる理由あるにもせよけしからぬといはれるやも知れず候(そうろう)」「一言にいへば父上は小生が死んで了(しま)へばいゝと思つてゐられる」とつづる激しい文面で、父親との対立と和解という志賀文学のテーマに関わる内容だ。

 また、日付と署名の入った長男宛ての遺言、細かい書き込みの入った「暗夜行路」の原稿や「いのち」と題された「城の崎にて」の草稿も初公開された。

 寄贈資料のうち約5700点は同館に預けられていたが、今回一括寄贈された。今後、同館と遺族や関係機関などで「志賀直哉コレクション研究委員会」を設立し、公開範囲などを決める。

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