産経ニュース

【健康カフェ】(23)脂肪肝 痩せていても要注意

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【健康カフェ】
(23)脂肪肝 痩せていても要注意

 食べ過ぎや飲み過ぎによって、肝臓に中性脂肪やコレステロールがたまった状態を脂肪肝と呼びます。脂肪肝になると、動脈硬化をはじめとするさまざまな生活習慣病を引き起こす恐れがあります。脂肪肝は、お酒をたくさん飲む人や太った人がなるものと思っている人が多いのですが、実は痩せていてお酒を飲まない人も脂肪肝になることがあります。

 高血圧と脂質異常症で内服治療を受けている60代半ばの女性患者さんのケースです。女性は、体重・身長から算出した肥満度を示すBMIが日本の標準とされる22を下回り、見た目もやや痩せ形といった印象です。お酒も飲みません。血液検査で若干の肝障害を示す値が続いていたことから、エコー(超音波)で肝臓を調べたところ、脂肪肝が判明しました。聞くと、甘いものが大好きで、食事代わりにケーキや和菓子などを毎日2~3個食べていたそうです。

 中国で、お酒を飲まない20~70歳の健診受診者2千人を対象に、体形と脂肪肝や糖尿病などの病気の有無を調査した研究があります。これによると、BMI24以下の「普通」から「痩せ」に分類される人の2割弱に脂肪肝が見られました。そして、脂肪肝を持つ人はそうでない人に比べ、腹囲が平均約7センチ大きく、糖尿病と高血圧が約3倍多いという結果でした。つまり、体重や見た目で普通だったり痩せていたりする人も、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と無縁ではなく、脂肪肝や糖尿病などの病気として表れているのです。

「ライフ」のランキング