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【健康カフェ(22)】概日リズム 食事時間が体重や代謝に影響 朝食で取った方が夕食で取るよりも体重の減少率が2・5倍高い

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【健康カフェ(22)】
概日リズム 食事時間が体重や代謝に影響 朝食で取った方が夕食で取るよりも体重の減少率が2・5倍高い

 ある日、50代の糖尿病の男性患者が奥様を伴って受診されました。男性は肥満気味で糖尿病のコントロールがいまひとつうまくいっていません。奥様はその点を心配して訪れたのかと思ったら、「夫は夜中にテレビゲームをやって寝ようとしないんです。先生からも注意してください!」と訴えました。男性は毎晩ゲームに熱中し、寝るのは朝の3時か4時だそうです。

 趣味のゲームを楽しむことを医師の私が注意するのはどうかと思いましたが、奥様の訴えは「糖尿病のコントロール」という点からも重要な意味を含んでいます。実は、夜更かしや昼夜逆転といった生活状況と、糖尿病などの病気は無関係ではないのです。

 人間には1日24時間のサイクルに合わせて働く仕組みが備わっています。「概日リズム」と呼ばれ、このリズムが乱れると、肥満や糖尿病などの病気を起こしやすくなることが、これまでの研究で明らかになっています。

 概日リズムを乱す原因の一つが睡眠不足です。人間の体は、睡眠時間が短くなると、エネルギーを多く摂取しようという調節が働き、食欲がわいてきます。徹夜明けなどにいつもよりたくさん食べてしまった経験がある人は実感として分かるのではないでしょうか。食べる量が同じでも、昼夜逆転の生活は、日中に起きている普通の生活に比べ、血圧や血糖値が上昇することも分かっています。さらに、昼夜逆転とまでいかなくても、食事を取る時間帯は体重や代謝機能に影響します。

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