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【門田隆将が読む】中国から国外追放を受けた一人の記者を思い浮かべた…『なぜ私は韓国に勝てたか』(加藤達也著)

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【門田隆将が読む】
中国から国外追放を受けた一人の記者を思い浮かべた…『なぜ私は韓国に勝てたか』(加藤達也著)

『なぜ私は韓国に勝てたか』加藤達也著(産経新聞出版・1400円+税) 『なぜ私は韓国に勝てたか』加藤達也著(産経新聞出版・1400円+税)

 本書では「法」ではなく、「感情」ですべてが動いていく“情治国家”韓国の信じられない実態が描かれていく。さらには、権力者の意向だけを窺う「忖度政治」等、前近代的で、滑稽この上ない韓国の有様が具体的に記述される。

 興味深いのは、韓国側が何度も加藤氏と産経に「遺憾の表明」、あるいは「和解」を持ちかけていたという事実だ。それは「歩み寄り」さえ示せば許してやる、というメッセージにほかならない。

 だが、慰安婦問題等で、日本政府を手玉にとってきたそのやり方は、妥協の姿勢を示さない加藤氏側に拒絶され、裁判は検察の敗北で終わる。毅然とした姿勢が、韓国の“非常識”を打ち破ったのである。

 絶対に圧力に屈しない“記者魂”によって紡がれた本書は、日本がどう隣国とつき合うべきかを示した最良かつ痛快な「教科書」でもある。

(産経新聞出版・1400円+税)ご購入はこちらへ。

 評・門田隆将(ノンフィクション作家)

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