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バナナの皮で皮膚がんを診断、メラノーマ早期発見に期待 スイス科学者チーム

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バナナの皮で皮膚がんを診断、メラノーマ早期発見に期待 スイス科学者チーム

露店で売られるバナナ。熟すと浮かび上がる黒い斑点が皮膚がんの早期発見に一役買うという=2015年12月、シリア・イドリブ(ロイター) 露店で売られるバナナ。熟すと浮かび上がる黒い斑点が皮膚がんの早期発見に一役買うという=2015年12月、シリア・イドリブ(ロイター)

 スキャナーは柔軟性のある微小電極8本がくしの歯のように等間隔に並んでおり、この部分を直接皮膚に当てることでチロシナーゼの量や分布状況を測定できるという。ウベール氏は「このスキャナーを使えば、健康な皮膚組織を侵すような検査は必要なくなる」と明言した。

 ■「細胞破壊に利用も」

 米非営利団体、メラノーマ財団(AIM)によると、メラノーマは皮膚がん全体の2%と割合は低いが、死亡率は極めて高く、世界的にみると白人が最もかかりやすいという。

 国別で見ると豪州とニュージーランドで多発している。米国でも患者数が、この40年間で15倍と激増している。他のがんと比べても極めて大きな伸びを記録している。また、世界保健機関(WHO)によると、毎年、全世界で約13万2000人が新たな患者となるなど、深刻な問題になっている。

 そんな悪性の皮膚がんだけに、専用のセンサーを皮膚に当てるだけで罹(り)患(かん)状況などが分かるというのは、この上ない吉報だ。さらにウベール氏によると開発したスキャナーは、「実験室での最初の使用テストでは、がん細胞を破壊するために利用できることが証明された」と述べており、将来的にはメラノーマの早期発見や進行状況を把握することに加えて、がん細胞そのものの破壊することを通じて、患者の生存率上昇を実現できるとの期待が高まる。

 

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