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バナナの皮で皮膚がんを診断、メラノーマ早期発見に期待 スイス科学者チーム

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バナナの皮で皮膚がんを診断、メラノーマ早期発見に期待 スイス科学者チーム

露店で売られるバナナ。熟すと浮かび上がる黒い斑点が皮膚がんの早期発見に一役買うという=2015年12月、シリア・イドリブ(ロイター) 露店で売られるバナナ。熟すと浮かび上がる黒い斑点が皮膚がんの早期発見に一役買うという=2015年12月、シリア・イドリブ(ロイター)

 患者の皮膚に含まれるチロシナーゼの量や分布状況を調べれば、メラノーマの進行度合いも分かると判断した。チームは研究を進めて、人の皮膚からこの酵素を検出するスキャナーを製作するとともに、人での検査の前にバナナの皮を使って試験と改良を重ねて、人体に負担をかけずに診断の精度を上げられるよう取り組んだ。

 ■早期の治療が重要

 がんの進行度を示す尺度のうち、最も早期の第1ステージではこの酵素はあまりみられないが、第2ステージでは広範かつ均等に広がり、第3ステージでは不均等に拡散後、他の器官に転移し始める。

 米国がん協会(ACS)によると、第1ステージでメラノーマが判明した場合の10年生存率は95%だが、第3ステージの中期だと43%と大幅に悪化するという。早期発見がカギだが、皮膚がんは細胞の増殖が速いため、見つかったときには進行しているケースが多い。それだけに理論上、第2ステージの段階での発見が可能になるこの診断方法には必然的に関心が高まる。

 AFP通信や英紙デーリー・メール(電子版)などによると、チームのリーダー、ウベール・ジロー氏は「(バナナという)果物と協力することで、われわれは(今回の)診断法を開発・テストすることができた」と説明。

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