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【話の肖像画】漫画家・蛭子能収(1)自由でいるために「ひとり」を選ぶ

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【話の肖像画】
漫画家・蛭子能収(1)自由でいるために「ひとり」を選ぶ

(荻窪佳撮影) (荻窪佳撮影)

 〈平成26年8月に出版した著書「ひとりぼっちを笑うな」(角川新書)は16刷、9万7千部のベストセラーとなり、今も売れ続けている〉

 本業の漫画は全然売れないんですけどね。僕みたいにあまり友達がいない人が買ってくれたのかな。「共感した!」と言ってくれる人がたくさんいて、驚きました。

 本を出したのは、僕の人づきあいのあり方や行動原理みたいなものを書いてみたらと提案されたためです。最初はあまり乗り気じゃなかった。ただ、そのころ無料通信アプリ「LINE」での書き込みをきっかけに女子生徒が殺される事件があって、「なんでこんなことで殺されないといけないんだろう」とすごく不思議に思った。友達同士のやり取りでもめて殺されるぐらいなら、友達なんていなくていい。独りぼっちだっていいんじゃないか。むしろ「1人でいることのよさ」をみんなに知ってもらった方がいいと、思っていることを本に書くことにしました。LINEもそうですが、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の発達に伴う昨今の友達偏重主義みたいなものに、日頃から違和感を持っていたこともあります。

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