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【美の扉】光と闇が語るオランダ黄金時代 「フェルメールとレンブラント」展 デルフトの画家たち

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【美の扉】
光と闇が語るオランダ黄金時代 「フェルメールとレンブラント」展 デルフトの画家たち

ヨハネス・フェルメール「水差しを持つ女」1662年ごろ、メトロポリタン美術館、ニューヨーク Marquand Collection,Gift of Henry G.Marquand, 1889 (89.15.21) Photo Credit:Image copyrightcThe Metropolitan Museum of Art.Image source:Art Resource,NY ヨハネス・フェルメール「水差しを持つ女」1662年ごろ、メトロポリタン美術館、ニューヨーク Marquand Collection,Gift of Henry G.Marquand, 1889 (89.15.21) Photo Credit:Image copyrightcThe Metropolitan Museum of Art.Image source:Art Resource,NY

 社会のパワーバランスが大きく変化すると、価値観が変わり、芸術も変わる。14世紀以降、地中海貿易で潤ったイタリア諸都市で起きたルネサンスしかり、産業革命後の19世紀に欧州を席巻した工芸回帰運動しかり。では17世紀のオランダでなぜ、絵画史上における革新が起きたのか。東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催中の「フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」で、大きな流れを追うことができる。

 長い戦争を経て16世紀末、ハプスブルク家スペインの支配から実質的な独立を果たしたオランダは、欧州の他国と大きく異なっていた。まず君主制でないこと。そしてプロテスタントを国教とし、偶像崇拝を危険視していたことだ。

 従来、画家の最大のパトロンといえば王侯貴族にカトリック教会。しかし、1602年にオランダ東インド会社を設立するなど国際貿易で経済的繁栄を遂げたオランダでは、絵画の需要層は羽振りのよくなった市民となる。彼らは宗教画、神話画、歴史画といった大型の物語画よりも、室内を飾る小ぶりの親しみやすい絵を好んだ。やがて、物語画の背景でしかなかった風景が「風景画」として本格的に独立し、市民の日常を描いた風俗画や静物画が飛躍的に発展した。

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