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【新元素113番の輝き(下)】名前はどうなる? 「ジャポニウム」最有力、春にも提案

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【新元素113番の輝き(下)】
名前はどうなる? 「ジャポニウム」最有力、春にも提案

 「元素名の候補はまだ考えていない。あったとしても言いません。研究チームでよく話し合います」

 113番元素の命名権を獲得した理化学研究所の森田浩介グループディレクター(59)は、いたずらっ子のような笑顔を浮かべてけむに巻く。

 日本初の元素誕生が決まった今、最大の関心事はその名前がどうなるかだ。周期表に記載され歴史に残るだけに、森田氏らは慎重な姿勢を見せる。だが、既に「候補」は存在する。最も有力なのは日本の国名にちなむ「ジャポニウム」だ。

 この名前が浮上したのは20年近く前にさかのぼる。原子を高速で飛ばす加速器という実験装置を複数、組み合わせた研究が理研で計画されたころだ。実験テーマの一つに新元素の合成が掲げられ、113番の発見につながった。

 新元素を合成する実験は当時、理研内部でもあまり知名度がなく、チームは分かりやすいキャッチフレーズを探した。装置建設が本格化した平成10年ごろ、森田氏の上司だった矢野安重特別顧問(67)は周期表を眺めているうちに、「J」が付く元素記号がないことに気付いた。

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