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【書評倶楽部】エッセイスト・宮田珠己 あえて無意味へ逸脱する 『ふざける力』ワクサカソウヘイ著

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エッセイスト・宮田珠己 あえて無意味へ逸脱する 『ふざける力』ワクサカソウヘイ著

エッセイストの宮田珠己さん

 ふざける力とは、なんとも人を食ったようなテーマだが、実は生きるヒントが詰まった侮れない本だ。著者によれば「ふざける」とは、今いる構図から抜け出すこと。今自分がからめとられている意味の構図から、あえて無意味へと逸脱してみることで、視界が開けることがある。

 著者自らが経験した例がいろいろと載っているが、バイト時代、殺人的に忙しいファミレスの厨房(ちゅうぼう)で突然起きた「石を焼く」話は、とりわけ無意味で痛快だ。しかもそれがその場の行き詰まったムードを変えてしまう。

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