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【健康カフェ】(16)歩く速さ 速く長い距離を心掛けよう

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【健康カフェ】
(16)歩く速さ 速く長い距離を心掛けよう

 「健康のために歩いています」という患者さんがたくさんいます。特に「1日1万歩」と歩数を目標にしている人が多いのですが、どれぐらいの速さで歩くかを意識している人は案外少ないようです。実はこの歩く速さが、健康を維持する上で大事なことが最近の研究で分かってきました。ゆっくりぶらぶら歩くのと、さっそうとしゃきしゃき歩くのでは、病気の発症率などで違いがあるのです。

 米国の研究で、ウオーキングを趣味とする約4万人の中高年(平均年齢は女性50歳、男性60歳)の時速が、7・1キロ以上▽7・1キロ未満6・4キロ以上▽6・4キロ未満5・7キロ以上▽5・7キロ未満-の4グループに分け、9年間観察しました。その結果、最も遅いグループは、それ以外のグループに比べ死亡率が約18%高まり、心筋梗塞や糖尿病、認知症などを発症する割合も高くなっていました。

 この研究で最も遅いグループの時速は5・7キロ未満ですが、日本人の一般的な歩く速さを考えると、時速は散歩が3キロ、早歩きが4キロ程度で、時速5・7キロは日本人にとっては決して遅くない速さです。分類は、米国人の体格や、対象者がウオーキングが趣味で歩き慣れている人たちということで、決めたようです。研究結果はそのまま私たち日本人に当てはまるものではありませんが、歩く速さの違いで病気のなりやすさが異なることは参考にしてもよいと思います。

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