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【宇宙新時代】日本初の月面着陸機、今年から開発スタート 「世界に先駆け高精度技術目指す」

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【宇宙新時代】
日本初の月面着陸機、今年から開発スタート 「世界に先駆け高精度技術目指す」

月面着陸機「スリム」の想像図(池下章裕氏提供)

 平成31年度の打ち上げを目指す日本初の月面着陸機「SLIM」(スリム)の開発が今年、いよいよスタートする。世界で例のない高精度の着陸技術を採用し、旧ソ連、米国、中国に続く無人月面着陸を狙う意欲的なプロジェクトだ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が描く最新の開発計画を紹介する。

政府が正式決定、開発費180億円

 スリムの最大の特徴は、狙った場所に正確に降りる「ピンポイント着陸」だ。米アポロ宇宙船をはじめとする各国の月探査機は、目標地点からの誤差が1キロ以上もあったが、これをわずか100メートルに抑える。この新技術を小型の探査機で実現し、月・惑星探査の高精度化や低予算化に先鞭をつけるのが狙いだ。

 JAXAは昨年4月、政府の宇宙政策委員会の小委員会と、文部科学省の小委員会でスリムの開発方針を報告した。

 文科省小委は6月、「わが国の月探査への取り組みが遅れることは、月の科学における優位性を失うとともに、国際的な発言力の低下を招くことで、将来の月面利用の場や権益獲得の機会を失う恐れがある」と指摘し、スリムの開発を着実に進めるべきだとの見解をまとめた。

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