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【戦後70年】東京裁判で処刑された唯一の文官、広田弘毅元首相の孫・弘太郎さん語る 「評価は歴史がする」

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【戦後70年】
東京裁判で処刑された唯一の文官、広田弘毅元首相の孫・弘太郎さん語る 「評価は歴史がする」

祖父の思い出を語る広田弘太郎さん

 小説家の城山三郎が小説「落日燃ゆ」の取材で訪れた際も、叔母たちは立ち会わず、ふすま越しにやりとりを聞いていたという。

 弘太郎さんは「A級戦犯の孫」ということで不都合を感じたことはない。祖父と同じ外交官の道も考えたが、大学卒業後は商社マンとなった。広田の靖国神社への合祀(ごうし)については否定的な考えを持っている。

 「靖国神社で祭られる方は戦死した兵隊や軍人です。祖父は軍人でも戦死者でもない。靖国に祭られる資格はなく、菩提(ぼだい)寺で十分だと思っています」

 ただ、自らは靖国神社に日本国民として慰霊の気持ちでお参りする。

 「日本国民の代表である首相がお参りするのは当然で隣国に何か言われるから参拝しないのは、とんでもない話だと思います」

 「東京裁判がどういう経緯で判決に至ったか。審理されなかった証拠は山ほどあり、研究する意義はあります。時を経て記憶が薄れるのは仕方ない。でもせめて私の子供の世代ぐらいまでは東京裁判を含め現実の歴史がきちんと伝わってくれればよいのですが…」(今仲信博)

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