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【産経Health】糖質摂取を緩やかに制限 ロカボ食で確実な効果

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【産経Health】
糖質摂取を緩やかに制限 ロカボ食で確実な効果

 現在、生活習慣病の増加が大きな社会問題となっている。中でも糖尿病患者は予備軍も含めると2050万人で、40歳以上では約3人に1人の割合となる。

 糖尿病は血糖値が空腹時126mg/dl以上、または食後200mg/dl以上になる疾病だが、この血糖値を上げる原因である糖質摂取を緩やかに制限する(ロカボ)食事法が、近年注目を浴びている。

 食・楽・健康協会(東京都)の山田悟理事長(北里研究所病院糖尿病センター長)が提唱するロカボ食は糖質摂取量が1食20~40グラムで、1日当たりでは3食+間食10グラムで130グラム以下となる。糖質を多く含む穀類や芋類などは制限があるが、糖質が少ない野菜、肉、魚、卵、乳製品、油などは気にせず、心地よく満腹を感じるまで食べて大丈夫という。主食はご飯ならば70グラム、食パンでは6枚切り1枚、麺だと半玉にして副食をしっかり食べると約40グラムの糖質摂取になる。

 先月開催されたロカボの報告会では、国内の糖尿病患者を対象に1年間ロカボ食指導の治療を行った結果が発表された。患者194人をBMI(体格指数)によって、低体重(9人)、普通(73人)、肥満度1(74人)、肥満度2(29人)、肥満度3(9人)に分類し、体重とHbA1c(過去1~2カ月の血糖値の平均値)の増減率を6カ月後、12カ月後で測定した=図。低体重の人は体重が増え血糖値が下がり、太っている人は体重、血糖値共に下がった。山田氏は「ロカボ食はやせすぎず体重が適正値になり、血糖値は改善する。タンパク質、脂質も摂取するため筋肉もつく」と説明する。

 不規則な生活になりがちなタクシー乗務員が3カ月間ロカボ食に取り組んだ事例も報告された。参加者14人のHbA1cが平均で0・9%下がり、運転中の集中力が高まったなどの声が聞かれた。

 山田氏の元には都内や近県、関西の医療機関からも見学者が訪れ、ロカボ食を実践しているという。低糖質な食品などを販売するメーカーやメニューに加えるレストランも増えている。山田氏は「長く続けるためには家庭で家族と一緒のメニューで食事をし、たまには外食もでき、お店で低糖質な食品も購入できるなど社会の中に選択肢を多くすることが大事」と語る。(宇山公子)

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