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【ワインのこころ】最古の品種から造られるシャトー・ミュザール・ホワイト 青木冨美子

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【ワインのこころ】
最古の品種から造られるシャトー・ミュザール・ホワイト 青木冨美子

「シャトー・ミュザール・ホワイト1999」を大海老と銀杏・百合根の春雨腐乳煮込みに合わせて=2015年12月4日(青木冨美子さん撮影)

 地球上に現存するヴィティス・ヴィニフェラ種(ワイン用ブドウ品種)のなかで、最古の起源を有するといわれているのが、オバイデとメルワーです。レバノンの土着品種で、ブドウ葉の形状による鑑定で、オバイデはシャルドネ、メルワーはセミヨンの祖先との結果が出ています。そして、これら2品種を使って造られたワインが「シャトー・ミュザール・ホワイト」です。

 産地レバノンには6000年超のワイン造りの歴史があります。シャトー・ミュザールは1930年に設立されたワイナリーで、現在は3代目のマーク・ホシャールさんが精力的に活動しています。「祖父はアラック(伝統的な蒸留酒で、パスティスのように水を入れると白濁)に使われていた2品種をスティルワインに利用することで商業的に成功しました」とマークさん。

 この地で1000年以上にわたって存在してきたブドウ(自根)だけに、パワーがあり、グラスに注いでから本領を発揮するまでに時間がかかります。収穫から16年を経たシャトー・ミュザール・ホワイト1999=写真奥=も、グラス内の温度をあげながら、さまざまな要素や複雑味を楽しみました。

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