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急成長のファストフードチェーン、健康志向裏目に ツケは食中毒

米国で健康志向に乗って急成長したメキシコ料理のファストフードチェーン「チポトレ・メキシカン・グリル」が病原性大腸菌による集団食中毒騒ぎで、設立以来の危機に直面している。10月以降、ワシントン州やオレゴン州、カリフォルニア州など9州の計47人が食中毒を引き起こし、今度は新たにボストン・カレッジのバスケットボール部員80人がチポトレのメニューで集団食中毒になったことが9日までに判明した。最大の売りである食材の「安全神話」は地に落ちた格好だ。
米9州で「原因」に
8日付米紙ニューヨーク・ポストや米経済誌フォーチュン(いずれも電子版)などによると、チポトレで食事をしたボストン・カレッジのバスケ部員80人が、直後に下痢や嘔吐(おうと)、腹痛といった症状を訴えた。