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「読んで欲しい一文をあえて書かない」 作家ら「文学の学校」で講義 ゲストの村上春樹さんも創作論披露

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「読んで欲しい一文をあえて書かない」 作家ら「文学の学校」で講義 ゲストの村上春樹さんも創作論披露

参加者が書き上げた短編を読み、アドバイスをする川上未映子さん

 自分の中にある言葉を一つ一つすくいだして文章にする。これは孤独な作業です。「(自分で作って食べる)1人カキフライ」によく似てるわけです。小説も誰に頼まれて書くわけではない。小説を書いているとき、僕は「台所でカキフライを揚げているんだ」と考えるようにしています。書いていると思うと言葉が思いつかない。でもカキフライを揚げていると思うと肩の力が抜けて想像力が出てくるんです。

 《想像力をめぐる議論をきっかけに、創作の源泉について語った》

 子供は想像力が活発ですよね。でもそれを(成長するにつれて)自然に封印していくんです。大人になって、もう一度(想像力が詰まった自分の中の)「屋根裏」にアクセスするのは可能です。小説家は大人として「屋根裏」にアクセスする。大人は正確な認識と常識と方向感覚を持っているから、それ(想像力)をコントロールできるんです。想像力から物語を立ち上げることはできる。想像力は自分の中にあるものを掘り起こすことなんです。

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