産経ニュース

E型肝炎患者が増加 免疫低下で慢性化例も 対策強化必要と専門家

ライフ ライフ

記事詳細

更新


E型肝炎患者が増加 免疫低下で慢性化例も 対策強化必要と専門家

 ウイルスが引き起こす肝炎の一種、E型肝炎が注目を集めている。患者報告が増えているほか、症状は一過性の急性肝炎だけというかつての常識を覆し、臓器移植後に慢性肝炎を発症した患者が確認されたためだ。感染リスクが高い生の豚肉の提供は今年から飲食店で禁止されたが、専門家からは、輸血用血液の対策強化の必要性を指摘する声も出ている。

 ◆増える患者

 この肝炎の原因はE型肝炎ウイルス。発症すると黄疸(おうだん)のほか熱やだるさ、吐き気など急性肝炎の症状が出て、一部は劇症肝炎になる恐れがある。一方で大半の患者は回復し、感染しても症状が全く出ない人も多い。

 主な感染経路は、汚染された水などによる経口感染。衛生状態が悪い開発途上国に多いことから、日本など先進国にとっては「輸入感染症」という扱いだった。

 ところが近年、国内の発症例が注目されるようになってきた。推定される主な原因は、感染した動物の肉を加熱不十分な状態で食べたこと。国立感染症研究所によると、感染経路が推定できた例の多くは、豚やイノシシなどの肉を食べていた。

 感染歴の有無を調べる抗体検査に保険が適用されたこともあって患者報告は平成24年以降増加し、26年は151人(暫定)と過去10年で最多となった。

このニュースの写真

  • E型肝炎患者が増加 免疫低下で慢性化例も 対策強化必要と専門家

「ライフ」のランキング