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「オノ・ヨーコ 私の窓から」展 世界を客観的に見る

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「オノ・ヨーコ 私の窓から」展 世界を客観的に見る

オノ・ヨーコ「FROM MY WINDOW(私の窓から):Salem 1692」2002年、個人蔵。背景の絵画には1692年に米セーラムで起きた魔女狩りの様子が描かれている(c)YOKO ONO 2015

 「私のアートにはリピートがない」。米国を拠点に国際的に活躍するアーティスト、オノ・ヨーコ(82)はこう自負する。美術と音楽、文学の区別や前衛と大衆文化の垣根を軽々と超え、社会に積極的に関わり続ける。こうした彼女の表現者としての姿勢は、どう育まれたのか。故郷・東京での活動を中心に近作までをたどる個展「オノ・ヨーコ 私の窓から」が、東京都現代美術館(東京都江東区)で開かれている。(黒沢綾子)

 「焦げたような木から、若葉が出たりしていた。その前の東京はすごくすてきだったんですけども」。戦後間もない焼け野原の東京を、オノはこう回想する。

 戦前に東京の自由学園で「絶対音」を基礎とする音楽教育を受けたオノは、時計の音をはじめ日常の音による作曲など、生活と芸術を分けない芸術のあり方に早くから触れていたという。また、幼い頃から米国と東京を行き来する生活、そしてロシア革命後に来日したバイオリニストの叔母とその家族を通じ、欧米の最前線の思想・芸術も身近にあった。展示では最初期の詩画集『見えない花』(1952年)から、作品集『グレープフルーツ』の初版本(64年)と関連作品、パフォーマンス「カット・ピース」(同年、東京・草月会館ホール)の映像など、読者や観客を巻き込みつつ、主に東京で展開された表現活動を回顧。加えて、シンプルで力強い近作が紹介されている。

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