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【美の扉】「村上隆の五百羅漢図展」 全長100メートル、極彩色の大作初公開

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【美の扉】
「村上隆の五百羅漢図展」 全長100メートル、極彩色の大作初公開

「宇宙の産声」2005年~ Courtesy Gagosian Gallery,NewYork (c)Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co.,Ltd.All Rights Reserved.

 アニメなどのサブカルチャーや伝統の日本画を下敷きにした作品で世界に知られる現代美術家の村上隆(53)。米ロサンゼルス現代美術館や仏ベルサイユ宮殿など各地で個展を開き、話題をまき起こしてきた。現在、国内では14年ぶりの大規模個展「村上隆の五百羅漢図展」が、東京都港区の森美術館で開かれている。

 展示の目玉は高さ3メートル、全長100メートルの大作「五百羅漢図」だ。東日本大震災後にいち早く支援してくれた中東の国、カタールへの感謝を込めて制作。3年前、同国の首都ドーハで発表されたが、今回は、未完成だった部分に加筆した完成版として世界初公開された。

 極彩色の超巨大絵画は、中国の古代思想で東西南北をつかさどる四神「青龍」「白虎」「朱雀」「玄武」の4面で構成され、奥行きのない平面的な画面の中に、大小500もの羅漢が描き込まれた。といってもその姿は尋常ではない。歯が欠けた大きな口やギョロリと目をむき見る者をにらむ羅漢。威嚇するような怖い形相もあれば、にこやかでやさしい顔もある。衣装は赤や黄色で鮮やか。イヤリングをしていたり、眉毛を青く染めたりと現代的な姿もある。軽やかでユーモアたっぷり。

 村上は、江戸時代後期の絵師で近年注目され始めた狩野一信の「五百羅漢図」や、長さ40メートルに及ぶ絵巻物として知られる横山大観の「生々流転」など過去の絵画を研究。現代の羅漢図を創り上げた。

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