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シニアの豊富な経験が好評 保育や家事代行業界で活躍

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シニアの豊富な経験が好評 保育や家事代行業界で活躍

保育園児に絵本を読み聞かせする前田玉三さん。「うまく読めるよう練習した」という =東京都渋谷区

 同協会の武市海里(みどり)理事長は「長い間社会で働いてきたシニア世代は、責任感の強い人が多い。きつい仕事でも投げ出さずに任せられる」と強調する。

多忙な夕方にも

 家事代行サービス業界もシニアが活躍できる業界の一つだ。東京や大阪など大都市圏を中心に展開するパソナライフケア(千代田区)では、60歳以上の登録者が3年前に比べ倍増した。

 小角(こすみ)まゆみさん(68)は、趣味の料理を生かしたいと、この春から勤務を始めた。3家庭で週5日、食事の準備や買い物、掃除などをする。

 依頼者の了解を得た上で、自身が育てた花を飾ったり、好評だった料理を作り置きしたり。きめ細やかな対応が評判を呼び、当初は週3日の勤務予定が今では週5日の売れっ子になった。同社ライフサポート部の児玉拡司さんは「家事歴が長いシニア層は気遣いができる人が多い」と話す。

 また、ベビーシッター業界でもシニア世代の登録者が増えている。子育てが一段落しているシニア世代は、利用者が集中する夕方以降の時間帯にも対応できる人が多く、ニーズが高まっているという。

 ベビーシッター会社、サンフラワー・A(板橋区)のマネジャー、浅野里夏さんは、「どの家庭も忙しくなる夕方以降は、利用者とシッターをマッチングするのが大変。シニア世代にどんどん活躍してほしい」と話している。

「60歳以降も働きたい」6割

 多くの企業が定年に設定している60歳以降も働きたいと考えている人が6割を超えることが、食品メーカー、味の素(東京都中央区)が9月、40~70代の男女2000人を対象に実施した調査で分かった。

 調査によると、40~50代の現役世代で「60歳以降も働き続けたい」と回答した人は61.3%。特に男性は7割近くに上った。

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