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【美の扉】「ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展」 もう一つの楽園に実った果実 12月20日まで、東京・汐留

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【美の扉】
「ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展」 もう一つの楽園に実った果実 12月20日まで、東京・汐留

ポール・ゴーギャン「2人の子供」1889(?)年 ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館、コペンハーゲン Ny Carlsberg Glyptotek,Copenhagen

 フランス北西部に位置するブルターニュ半島の小村、ポン=タヴァン。今から130年ほど前、伝統的な文化と明るい陽光が注ぐ豊かな自然が残る地に多くの芸術家が集まっていた。その中心にいたのが、強烈な色彩で風景や人物を描いたポスト印象派の画家、ポール・ゴーギャンだった。この小村を舞台に活躍したゴーギャンとポン=タヴァンの画家たちの作品を紹介する展覧会が東京都港区のパナソニック汐留ミュージアムで開かれている。

 晩年、ゴーギャンは西洋文明を否定し、タヒチやマルキーズ諸島に渡ったが、それより前に創作に打ち込んだのが、ポン=タヴァンだった。木靴を履き、頭巾のような白い布を頭にかぶる民族衣装など独自の文化をもつ土地。「2人のブルターニュ女性のいる風景」は、そうした衣装を身にまとった女性を明るい光が降り注ぐ風景の中に登場させた。ゴーギャンは、初めて訪れた1886年から94年までの間に5回滞在し、絵画制作に没頭した。

 印象派を超える新しい絵画の創作を目指したゴーギャンは、この地で「総合主義」を生みだした。現実と想像の世界を一つの画面の中で構成する絵画様式だった。「2人のブルターニュ女性のいる風景」は「総合主義」を予見させるといわれている。どこまでが現実で、どこからが想像の世界なのか。新しい表現を模索しているさまが見てとれる。

 もともと、安宿が多く、文化や自然に恵まれた小村には多くの名もなき芸術家がやってきていた。ゴーギャンが暮らし始めると、彼の周りに有能な画家たちが集まり、ポン=タヴァン派と呼ばれるグループが形成された。その中にいたのがパリの画壇で頭角を現していたポール・セリュジエやエミール・ベルナールといった20代の若き画家たち。

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