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【ビジネスパーソンの必読書】サイエンスと社会を考える3冊 視点や思考パターン得るヒントに

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【ビジネスパーソンの必読書】
サイエンスと社会を考える3冊 視点や思考パターン得るヒントに

『量子力学で生命の謎を解く』ジム・アル=カリーリ、ジョンジョー・マクファデン著、水谷淳訳(SBクリエイティブ・2400円+税) 『量子力学で生命の謎を解く』ジム・アル=カリーリ、ジョンジョー・マクファデン著、水谷淳訳(SBクリエイティブ・2400円+税)

 この3層構造は、精神分析学における「意識・前意識・無意識」に似ている。「混沌」を最下層に置く重層構造は、社会や人間を知るための「思考パターン」の一つなのかもしれない。

 自然科学における定量分析の手法で社会現象を読み解こうとするのが『ソーシャル物理学』だ。ウエアラブル機器などを駆使して、日常の行動、とくに人と人との交流を数値化。収集したビッグデータから法則やパターンを見いだす。

 それらは、都市計画や犯罪防止、電力ピークの予測などに役立てることができる。著者が「デジタルデータのパンくず」と呼ぶ、ほんのわずかな人間の行動の断片から、一定の法則を導くダイナミックなプロセスからは、さまざまな場面に有用な「視点」が得られるはずだ。

 『ビッグヒストリー入門』は、諸科学の成果を駆使して、宇宙のビッグバンから現代までの世界史を読み解く野心作だ。異なる地域で、同じようなパターンで文明が発達したのはなぜか。同書ではその理由を「生産性の増大」「人の移動」などのキーワードで説明しようとする。ここで提示されるのは、歴史の解釈ではなく、多数の「視点」だ。

 私たちの生きるこの世界は、多様な「視点」や「思考パターン」が集積して成り立っているといえるのかもしれない。

 ■情報工場「SERENDIP」編集部

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