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【iPS細胞】安全性評価をより重視 文科省の研究工程表改定案

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【iPS細胞】
安全性評価をより重視 文科省の研究工程表改定案

 文部科学省の作業部会が11日に大筋合意した人工多能性幹細胞(iPS細胞)の今後約10年間の研究目標を示す工程表の改定案は、安全性の確保を一層重視し、移植した細胞が腫瘍になるリスクをより高精度に評価するための技術を2~3年以内に開発することなどを新たに盛り込んだ。

 再生医療では研究成果を迅速に実用化するため、安全性評価の基準作りが重要課題になっている。同省は2年前に作った工程表でiPS細胞自体の評価を研究目標に掲げたが、今回はiPS細胞から作製する移植用の細胞も追加。評価方針を作る厚生労働省と連携し、実用化に役立てる。

 臨床応用を開始するまでの目標期間は心筋が2年、脊髄損傷患者を対象とする神経幹細胞が3年程度。網膜変性疾患での視細胞移植は3~4年、毛髪をつくる組織の移植は4~5年で始めるとした。

 8月の素案では、学術的な意味合いが強い臨床研究と、実用化のため国の承認を目指す治験(臨床試験)の目標時期をそれぞれ示したが、今後はこれらを統一して「臨床応用」と表記する。新工程表は月内にも同省のホームページで公表される。

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