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男性型脱毛症のAGA関連遺伝子検査で発症リスクを診断 薬の選定、予防に有効

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男性型脱毛症のAGA関連遺伝子検査で発症リスクを診断 薬の選定、予防に有効

AGAリスク遺伝子検査について話すメンズヘルスクリニック東京・小林一広院長

 メンズヘルスクリニック東京(小林一広院長)は20日、聖マリアンナ医科大学、アンファーと共同で、男性型脱毛症(AGA)の関連遺伝子の発現量を調べることで、発症リスクを診断する検査技術を開発した、と発表した。世界初で、治療薬の適正使用や予防に有効という。

 聖マリアンナ医科大学の井上肇特任教授によると、検査はAGAの原因に深くかかわる「5αリダクターゼ」と呼ばれる還元酵素Ⅰ型とⅡ型、阻害物質DHTを受け入れるアンドロゲン受容体の3つの遺伝子について、それぞれ発現量をリアルタイムで測定し、受容体に対する比率を算出するもの。

 Ⅰ型Ⅱ型の酵素がDHTの産生量を決めるが、DHTが受容体と結合し信号を発しないと、毛包萎縮にはつながらないため、受容体との比率が重要な意味を持つ。

 健常者グループと比較すると、AGAグループの発現量や比率の方が有意に高いことが分かった。また、未発症の人でも家族にAGAの既往がある場合は比率が高く、同じ発症者でも個人差があることも明らかになった。

 AGAに悩む患者数は全国で推計1300万人といわれる。小林院長は「遺伝子検査でAGAのリスクが判断できるようになった。数種類ある治療薬のなかでどれがその人に効果的かを選定するデータになる。発症リスクを自覚した上での予防にも役に立つ。まだ検査データが少ないが、近い将来には、どの程度の確率で発症するかの予測も可能になる」と話す。

 検査は毛根を残した状態で毛髪を採取、聖マリアンナ医科大学で解析し、1カ月程度で結果が出る。21日から、メンズヘルスクリニック東京や名古屋・大阪・福岡のヘアメディアカルグループで検査が受けられる。

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