産経ニュース

【世界記憶遺産】ユネスコ審査部門の日本人起用は過去1人のみ 現在ゼロ、働きかけ求める声

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【世界記憶遺産】
ユネスコ審査部門の日本人起用は過去1人のみ 現在ゼロ、働きかけ求める声

 中国の「南京大虐殺文書」が登録され問題化した国連教育科学文化機関(ユネスコ)記憶遺産の審査に関し、登録の可否を実質的に決めるユネスコの審査部門に日本人の専門家が1992年の事業開始以降、1人しか起用されていないことが17日、文部科学省への取材で分かった。審査部門には現在、日本人の専門家は皆無で、自民党などからは中国や韓国による記憶遺産の政治利用を阻止するため、日本人の専門家を起用するよう働きかけるべきだとの意見が上がっている。

 記憶遺産の登録は、ユネスコ傘下の国際諮問委員会(IAC)が審査し、登録勧告した案件について、ユネスコ事務局長が登録可否を決定する仕組み。ただ、事務局長は勧告を追認するのが通例となっている。

 ユネスコのホームページによると、IAC委員は計14人で、ドイツやチェコなど欧州が5人、ナイジェリアなどアフリカが3人など。アジアではカンボジアの1人だけで日中韓の専門家は入っていない。

 委員の起用はユネスコ事務局と加盟国との協議で決まるが、記憶遺産事業が始まった1992年以降、IACに起用された日本人は2007~11年に委員を務めた現在文化庁長官の青柳正規氏だけだ。

「ライフ」のランキング