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【梶田さんノーベル賞】「頭が真っ白」「ニュートリノに感謝」 東大で会見、妻や同僚に気遣い

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【梶田さんノーベル賞】
「頭が真っ白」「ニュートリノに感謝」 東大で会見、妻や同僚に気遣い

会見する東京大宇宙線研究所の梶田隆章教授=6日午後、東京都文京区の東京大学(矢島康弘撮影) 会見する東京大宇宙線研究所の梶田隆章教授=6日午後、東京都文京区の東京大学(矢島康弘撮影)

 「頭が真っ白な状態で、何を話していいか分からない状態です」。東京大宇宙線研究所教授の梶田隆章さん(56)が6日夜、東京都文京区の東大で記者会見し、ノーベル物理学賞の受賞決定の率直な感想を語った。

 「どうもありがとうございます」と安倍晋三首相からのお祝いの電話に応じながら、午後8時35分、報道陣が詰めかける会見場に姿を現した梶田さん。ダークスーツに水色のネクタイ姿。はじめはやや緊張した面持ちだったが、次第に笑顔が増えた。

 会見に臨んだ梶田さんが最初に名前を挙げたのは、元東大宇宙線研究所所長の戸塚洋二氏だった。ニュートリノ観測施設「スーパーカミオカンデ」による実験を指揮した戸塚氏はノーベル賞の受賞が期待されていたが、平成20年に死去。梶田さんは「戸塚先生のお力があったのでスーパーカミオカンデが建設できた。本当に戸塚先生のご功績が大きいと思います」と感謝の言葉を述べた。 

 東大大学院で師事した東京大特別栄誉教授の小柴昌俊氏(89)には、最初に電話で受賞を報告。「小柴先生、戸塚先生が私を導いてくれ、カミオカンデという実験に参加する機会が与えられた。人の出会い、素晴らしい実験との出会いがあった」と振り返った。

 富山市に住む妻には電話で受賞を報告。「私が研究ばっかりやっていたんですけど、それを我慢して許してくれた。それが一番の支えだったと思います」

 その上で、自身の研究分野での受賞について「この研究というのは、何かすぐに役立つようなものではなく、人類の知の地平線を拡大するような研究を研究者個人の好奇心に従ってやっているような分野。純粋科学にスポットをあてていただいたことは、非常にうれしく思っております」と説明。「一人でできる研究ではない」として、スーパーカミオカンデやカミオカンデの研究グループ全体で受けた栄誉との認識を示した。

 微生物の研究から医薬品を開発し、5日に医学・生理学賞に決まった北里大特別栄誉教授の大村智さん(80)に続く受賞。大村さんが会見で「微生物のおかげです」と話したことを受けて、感謝したい相手を問われると「ニュートリノに感謝をしたい。それから、ニュートリノは宇宙線がつくるものなので、宇宙線にも感謝したい」と応じ、会場を沸かせた。

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