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【梶田さんノーベル賞】「先生は怖かった」 師匠・小柴昌俊さんとつかんだ栄誉

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【梶田さんノーベル賞】
「先生は怖かった」 師匠・小柴昌俊さんとつかんだ栄誉

小柴昌俊さんの研究室の同窓会で談笑する梶田隆章さん(左)と小柴さん=平成25年9月27日、東京都新宿区 小柴昌俊さんの研究室の同窓会で談笑する梶田隆章さん(左)と小柴さん=平成25年9月27日、東京都新宿区

 会場には名誉教授だった恩師の小柴さんもいた。「よかったよ」。終了後、ねぎらいの言葉をかけられ、喜びはさらに増した。

 梶田さんがニュートリノに出会ったのは昭和56年。埼玉大を卒業後、東大大学院に進学して小柴研究室の門をたたいた。

 「小柴先生の第一印象は迫力があって怖かった」。大学院の入学試験は全然できなかったといい、「先生がすくい上げてくれたのでは」と苦笑いする。

 小柴研では当時、スーパーカミオカンデの前身である「カミオカンデ」の建設が計画されていた。「頂点を目指せる現場に来た。世界の最先端で、非常に重要な物理実験ができるんだとわくわくした」

 カミオカンデの観測開始から3年後の61年秋。助手としてデータを解析していた梶田さんは、ある異変に気付いた。大気中で発生したミュー型と呼ばれるニュートリノの観測値が、自分で計算した理論値よりも明らかに少なく、「おやっ」と思った。

 「理由を明らかにしなければ」。計算手法やデータを1年かけて検証し、自分のやり方に間違いがないことを確信して小柴さんに報告すると「面白い結果だ。

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