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【梶田さんノーベル賞】「先生は怖かった」 師匠・小柴昌俊さんとつかんだ栄誉

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【梶田さんノーベル賞】
「先生は怖かった」 師匠・小柴昌俊さんとつかんだ栄誉

小柴昌俊さんの研究室の同窓会で談笑する梶田隆章さん(左)と小柴さん=平成25年9月27日、東京都新宿区 小柴昌俊さんの研究室の同窓会で談笑する梶田隆章さん(左)と小柴さん=平成25年9月27日、東京都新宿区

 ノーベル物理学賞に輝いた梶田隆章さん(56)は、素粒子ニュートリノの観測で平成14(2002)年に同じ物理学賞を受けた小柴昌俊さん(89)の弟子。日本のお家芸を受け継ぎ、師弟で2度目の栄誉を手にした。

 「これがニュートリノ振動の証拠です」

 10年6月、岐阜県高山市で開かれた国際学会で、東大宇宙線研究所の助教授だった梶田さんが、観測施設「スーパーカミオカンデ」(同県飛騨市神岡町)の成果を英語で発表すると、各国から集まった300人以上の研究者から大きな拍手が起き、数十秒間も止まなかった。今も語り継がれている素粒子物理学の歴史的なシーンだ。

 振動現象は、質量がないとされてきたニュートリノに、実は質量があったことを意味する。物理学の基本法則を塗り替える大発見は世界的なニュースとなり、翌日には米クリントン大統領(当時)が講演で言及したほどだった。

 研究開始から十数年。堅実に積み重ねた実験結果に自信はあったが、万雷の拍手を前に「ようやく認められた」と、うれしさがこみ上げてきた。

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